1980年代後半から1990年代初頭にかけて、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーなどの 北欧諸国では、急激な金融自由化と規制緩和を背景に不動産バブルが発生しました。 不動産価格は数年間で2〜3倍に高騰し、銀行は不動産関連融資を積極的に拡大しました。
しかし、1990年代初頭、金利上昇や景気後退により不動産価格は急落し、 多くの銀行が巨額の不良債権を抱えて経営危機に陥りました。 この「北欧銀行危機」は、各国政府による大規模な銀行救済策と金融システム改革を もたらし、その後の金融規制の在り方に大きな影響を与えました。
北欧バブルの基本情報
- 発生時期:1980年代後半〜1990年代初頭
- 場所:スウェーデン、フィンランド、ノルウェー
- 中心となった資産:商業・住宅不動産
- ピーク時:1989年〜1990年
- 崩壊時期:1990年〜1993年
- 特徴:金融自由化、不動産融資の急増、銀行危機