1. 継続的に使うためのポイント

GitHubを導入して最初のうちは物珍しさもあり使うものの、時間が経つと元のやり方(メールや共有フォルダ)に戻ってしまう…というケースは避けたいものです。ツールは継続して使って初めて効果を発揮します。ここではGitHub活用を習慣化するためのポイントをまとめます。

最初から完璧を求めない

導入当初は試行錯誤がつきものです。「Issueに書くまでもないかな…」と思うことでも、まずは書いてみる。あまり厳密に運用ルールを決めすぎず、自由に使ってもらうくらいが長続きします。うまくいかない部分は後から改善すればOKです。まずはGitHub上で活動すること自体に慣れることが大事です。

身近な業務と紐付ける

毎日の業務フローの中にGitHubを見る/書くタイミングを組み込みます。例えば朝一番にGitHubのDashboardや通知メールをチェックするのを日課にする、会議のアジェンダは必ずIssueで管理する、といった具合です。Googleカレンダーを見るのと同じ感覚でGitHubを見るようになればしめたものです。

小さな成功体験を共有する

GitHubを使ったことで「助かった!」という経験をチームで積み、それを互いに称賛しましょう。例えば「前回の議事録を探すのにGitHubが役立った」「Excel管理よりIssue管理にしたら漏れが減った」などです。そうした成功事例を朝会や社内報で共有すると、「自分も使ってみようかな」という意欲につながります。成功体験の積み重ねが習慣化を後押しします。

定期的な見直しと改善

ツール導入後しばらくしたら、チームで振り返りミーティングを開きます。「GitHub運用で困っていることは?」「もっとこう使いたい」など率直な意見を出してもらい、運用ルールの修正や追加トレーニングの実施などに繋げます。GitHub自体もアップデートされるので、新機能(例: プロジェクトボードの改良など)が出たら紹介して取り入れるのも良いでしょう。継続的改善 (Kaizen) の姿勢で運用をアップデートすれば、飽きも防げます。

やりすぎない

逆説的ですが、あまり何でもかんでもGitHubに詰め込みすぎると疲弊します。例えば雑談レベルのコミュニケーションまでIssue化するとノイズが増えるかもしれません。チャットや会話が適している場面もあります。適材適所を意識し、「この件はGitHubで記録しよう/これは雑談ベースでOK」と使い分けましょう。適度なバランスで運用するのが長続きのコツです。

ポイント

GitHubの使用を習慣化するためには、最初は厳格なルールよりも使いやすさを優先し、日々の業務の中に自然と組み込めるような工夫が必要です。小さな成功体験を共有しながら、定期的に運用方法を見直し、適切なバランスで継続していくことが重要です。