1. チームメンバーをリポジトリに招待・管理する方法

一人でGitHubを使いこなせるようになったら、次はチームメンバーと一緒に使う段階です。GitHubで共同作業をするには、対象のリポジトリに他のユーザーを招待する必要があります。招待されたユーザーはそのリポジトリの内容を閲覧・編集できるようになります(アクセス権は設定により調整可能ですが、基本はフルアクセス権)。

このセクションのポイント

ここでは、プライベートリポジトリへのメンバー招待方法を説明します。チームでGitHubを使うための第一歩として、まずはメンバーの招待方法と権限設定について理解しましょう。

招待の手順とポイント

招待手順(コラボレータの追加)

リポジトリのページで、上部メニューから「Settings」(設定)タブをクリックします。設定ページが開いたら、左サイドバーで「Manage access」(アクセス管理)という項目を探してください(※2023年時点では、まず「Collaborators and teams」をクリックするとManage accessの画面になります)。そこに「Invite a collaborator」(共同制作者を招待)というボタンがありますので押します。招待したい相手のGitHubユーザ名またはメールアドレスを入力し、候補が表示されたら選択して「Add」します。するとその人に招待メール(もしくはGitHub通知)が送られます。相手が承諾すれば 晴れてリポジトリのコラボレータ(共同作業者)として登録されます。

様々な招待パターンと権限管理

組織アカウントの場合

もし会社やチーム単位でOrganization(組織)アカウントを作成している場合は、メンバー管理がより体系的に行えます。組織にメンバーを追加し、リポジトリごとにアクセス権(権限)を割り当てることができます。ただし小規模チームであれば、個人アカウントのリポジトリに直接コラボレータを招待する形でも十分運用可能です。

権限レベル

招待したユーザーには基本的にWrite(書き込み権限)が与えられます。つまりファイルの追加・編集・削除、IssueやPull Requestの操作ができます。もし閲覧のみ許可したい場合はInvite時に権限をReadにすることもできます(ただし通常、社内チームなら全員Writeで問題ないでしょう)。逆に管理者にしたい場合(リポジトリ設定の変更権限等が必要な場合)はMaintainer権限などがあります。まずはデフォルトのWriteで一緒に作業してみて、不都合があれば調整すると良いです。

トラブルシューティング

招待が届かない場合

メンバーを招待したのに相手に通知が届かない場合、メールの迷惑フォルダに入っているか、あるいはGitHub上で通知を見逃している可能性があります。

招待URLの直接共有

招待通知が届かない場合は、招待リンクを直接共有することもできます。Manage access画面に一時的な招待URLが表示されますので、これをメッセージなどで直接伝えることができます。

ユーザー名の確認

それでもうまくいかない場合は、相手にGitHubアカウントが正しく作成されているか確認しましょう。稀にユーザ名の入力ミスということもあります。

次のステップ

メンバー招待ができたら、実際に複数人で一つのリポジトリを触ることになります。次節以降では、チームで安全かつ円滑に共同編集するための基本ルールやコツを見ていきましょう。